今回は実質ダンガンロンパの新作とも言える「超探偵事件簿 レインコード」をクリアしました。
このゲームは、記憶喪失の主人公が謎の街で起こる事件を解決していく3Dアクションアドベンチャーゲームです。
ダンガンロンパシリーズと同じスタッフが制作したこともあり、キャラクターや推理部分などに共通点が多く見られます。
しかし、それだけではなく、新たな要素や工夫も盛り込まれており、ダンガンロンパファンはもちろん、初めてプレイする方にも楽しめる作品になっています。
ネタバレ無しでのレビューをさせて頂きますので、
興味はあるけど実際はどうだったんだろう?
そんな風に購入を悩んでる方はぜひ参考にしてください!
推理部分は複雑なトリックや衝撃的な真相が満載
このゲームの推理部分は、ダンガンロンパシリーズと同じく、複雑で斬新なトリックや衝撃的な真相が満載です。
大体のダンロンの一発目の事件ってかなり力を入れてあるんですが、
今回も一発目から「キレが凄いなぁ~」って思わされましたね。
そこから少し途中緩くなりますが、
後半になるにつれてまたキレのある推理内容で満足できる内容になっています。
ストーリーも先が気になる展開で良かった。
主人公が目覚めると、自分が何者なのかも分からない状態で、飛び乗った列車でひと悶着ありながら気絶をしてしまい、目が覚め、恐る恐る進むとそこには謎の死体が発見されます。
その死体の正体や死因はもちろん、主人公自身の目的や記憶も探りながら推理していきます。
その過程で、様々なトリックや真相が明らかになりますが、それらは予想外のものばかりでした。
主人公の過去や目的が徐々に明らかになっていき、
街の秘密や真相に迫っていく内容でした。
特に最終章では、街の秘密や真相が一気に解き明かされて、
驚きと感動と悲しみと怒りと色々な感情が湧き上がりました。
これはまさに圧巻の展開でした。僕は息を呑みながらゲームを終えました。
推理部分にアクションを落とし込んでいる
「回避」
謎怪人の発言はさまざまな形と動きで迫ってくる。左右への移動としゃがみ、ジャンプを駆使して発言をかわす。
邪魔な雑音を左右で避けてジャスト回避を狙ったり、
赤い雑音を攻撃で潰してコンボを繋げる。
そんなアクション要素がありながらも、
手元の解鍵(証拠みたいなもの)を適切な謎に合わせてぶつけることで、
推理を進めることができます。
「反論」
解鍵がセットされた解刀で発言を斬り、矛盾を指摘。これを成功させることで物語が進行する。
公式より
このように、アクションと推理が融合した新感覚のゲームシステムです。
定番の解決方法もきちんとある
謎迷宮では多くの謎に挑むのですが、
定番のアナグラムや、最後のクライマックスが漫画調など、
ダンガンロンパをやったことあるプレイヤーなら見ると「あるある」
と懐かしさを覚えて、かつ従来のプレイヤーにも分かりやすい作りでした。
味を残しながらもグラフィックの進化
絵柄はダンガンロンパの味を残しながらも、
3Dモデルが進化していて凄くクオリティが高く満足できました。
迷宮のグラフィックやキャラクターが非常に美しく描写されていました。
キャラクターに魅力がたっぷりありました。
どのキャラクターも癖がありながらも愛着のわく良いキャラクター性でした。
例えば、死に神ちゃんは陽気で憎まれ口をよく叩くけど、ちゃんと主人公に優しくやはり憎めないキャラでした。
また、探偵側のキャラクターはそれぞれに個性的な能力や性格を持っており、事件の解決に協力したり、衝突したりしながらも仲間として成長していきました。
そして、サポートする人たちは街の住人や関係者で、彼らの話を聞くことで街の歴史や秘密に触れることができました。
街を探索出来たりサブクエもある
街を探索してキャラクターの個別ストーリーを見るアイテムを探したり、
サブクエストがあったりで街を舞台に色々と街を散策する意味があります。
一部タイミングを除いてファストラも出来るのでこなしやすいです。
でもちょっとお使いチックなのもあるのは否めませんが、
街の人たちなどのキャラクターの深堀になるのでそれを垣間みたいという方や、人間模様を見るのが好き!という方にとってはありがたい要素ですね。
それに探偵ポイントも貰えるため、迷宮に有利になるスキルを取ることもできます。
絶妙にあるメタネタが今回も光ります
これはネタバレになってしまうので、厳密には言えませんが
従来よりダンガンロンパはメタなネタを入れがちで、でもそれに気付くとつい、やられたー!そこ気付かなかった!と悔しい気持ちになりながらも清々しい気持ちになる要素が入れてあります。
今回もそんなネタが入っているので期待してください!
気になる点
そんな本作ですが、気になる点もありますので、
こちらを十分に考慮に入れてご検討ください。
・推理デスマッチの読み込み。
・移動速度がもう少し早くしたい。
・1-3章で少し推理部分に捻りが欲しかった。
・反射速度が早くて判断できない時があった。
・解鍵のタイミングが難しい。
推理デスマッチの読み込み。
これはかなり長い読み込みになります。
恐らく体感になりますが10秒以上読み込んでいるのではないでしょうか。
しかも1事件で結構な割合でやる回数が多いので
そこを覚悟して臨んだ方がいいと思います。
可能ならアプデとかで直してもらえると助かるのですが
どうなるのでしょうか。
移動速度がもう少し早くしたい。
街の中を探索したり、
迷宮内を割と歩かされるのですが、もう少しちゃんとしたダッシュか
純粋に移動速度を上げて欲しいと感じました。
でも、マップ自体はそんなに広くないので我慢できなくはないレベルではあります。
1-3章で少し推理部分に捻りが欲しかった。
他の推理部分が感心させられたり、
犯人の部分だけ分からなかったりとかあったのですが、
上記の事件は割とあっさりしてる割に
実はそう見せかけた○○の犯行じゃないか?
という予想を裏切られてストレートに事が運びすぎて
ちょっと拍子抜けでした。
恐らく最初と後半に力を入れたのかもしれないですが、
ここらへんにももうちょっと捻りを入れて頂けたら大満足ではありました。
反射速度が速すぎて判断できない時があった。
モノによってはかなり早いタイミングで押す、推さない。どのボタンを押すを求められます。
(QTEに近いけどちょっと違う)
例えば、密室で使ったトリックは?
Aの回答が来てボタンを押すかスルーするか求められます。
これが3つぐらい来るので適切な回答をかなり早く押さないといけません。
こちらも体感になってしまうのですが、一番早い時で一秒ぐらいで押さないといけなかったです。
反応速度とここは押すべき場所か、ボタンはどれかを判断するのが非常に難しかったです。
ただ、失敗しても大きなリスクがあるわけではないので覚えて挑むのがメインで一発でやるのを想定していないのかもしれません。
解鍵のタイミングが難しい。
解鍵というのは、事件に関係する証拠やヒントです。
謎に合わせて画面上に表示される謎の文字列に、解鍵をぶつけることで、推理を進めることができます。
こちら、解鍵を当てるタイミングというか、
似たようなワードがあるのでどの場所でぶつけるかが難しかったです。
例えば、容疑を晴らすための解鍵を持っているが、
その事件当時の状況にぶつけるのか、その犯行を可能だという言葉にぶつけるのか。
どっちでも正解な気がしてかなり悩むことが多かったです。
まとめ
まとめると以下のようになります。
- ダンガンロンパシリーズと同スタッフによる3Dアクションアドベンチャーゲーム
- ストーリーは、先が気になる展開で満ちています
- 事件のトリックや真相を推理していきます。
- 3Dグラフィックがダンガンロンパシリーズの絵柄を継承しながらもクオリティが高くなっています。
気になる点もありますが、それ以上に満足できる部分が多いと思います。
メタネタや定番の解決方法もあり、ダンガンロンパファンにはたまらない作品です。
初めてプレイする方にもおすすめの新感覚ゲームです。ぜひチェックしてみてください。
コメント